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2014/06/01(日)
美人林コンサート
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ブナに抱かれ、木漏れ日を浴び、小鳥のさえずりとそよ風を感じながら、素敵な音に耳を傾けた。
妖精が鈴を鳴らしながらブナ林の奥から現れ、 コンサートの開始を告げる。
鈴とかぶさるようにテノールの「エーデルワイス」が聞こえる。 共鳴板も反響する壁もない。 とても自然な生の人の声だ。
その素朴で温かい音、ブナ林に見守られている心地よさに涙が流れる。
管弦四重奏、男声四重唱、ピアノ・・・ 音楽とは素朴で良いのだと知らされた。 自然の中にあり、自然界と調和して行くことの中に音楽もある。
このコンサートはアーティストとリスナーの境目がない。 自然の中に居る人間という大前提の前に、奏でる人も聴く人も同じ立場だ。 主役はブナなのだ。
アンコールでピアニストが奏でたショパンの遺作ノクターン… 魂の浄化を感じる瞬間だった。
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