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2012/11/16(金)
夕空に白鳥の声
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空が紺色に変わった頃、 頭上でカゥカゥと鳴き声がする。
それは白鳥たちが家路を急いで飛ぶ時に出す鳴き声。 家族で群れをなす白鳥は一文字に、又はV字に編制飛行をする。 群れの中で迷子にならないように、呼び合っているのかもしれない。
夕空を見上げて、白鳥に「おやすみ」と声をかける。
一日中目の前の田圃で餌をついばんでいた彼等。 餌を食べて生きることが彼等の仕事。 「何のために生きるか」などという迷いは彼等の中にないはずだ。 生きるために餌を探し、暗くなれば群れでかたまり、帰って寝る。
人はなかなかそのようにシンプルには生きられないが、 生物としての根本をいつも彼等から教わる。
今夜はペーパームーン・・・ 久しぶりに月を見た。
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