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2007/02/04(日)
高校生のハーピスト
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高田からはるばる新潟市を越え、新発田という街まで行ってきた。 「倉井夏樹君」という高校生のハーモニカコンサートを聴くために・・
会場は空手道場 玄関先で靴を脱ぎ、会場にあがる。 演奏者もスリッパである。 降りたブラインドは少しくたびれていて、暗幕ならぬ黄色のカーテンが閉じられている。 でも、機材は本格的。 客層は中年の紳士淑女が多い。 パイプ椅子の一番前列に広げられたシートには、小さな子が足を伸ばして数人座っている。 奥には空手道場らしく神棚がしつらえている。
ここでどんな演奏が始まるのか期待と不安があった。
フォークグループはおじさんギタリスト二人を従えた、可愛らしい中学生の女の子。 しっかりした音程で、とても伸びのある声である。 おじさんの一人はお父様と言うことで、アットホームな温かさに溢れている。 行く途中に多数見た「白鳥」を歌ったオリジナル曲が心に残る。
そして本命の「倉井夏樹君」。 素人の耳にもはっきりわかる、確かな実力のハーモニカ奏法。 若者らしい素直な、温かい、明るい音。 「オーバーザレインボー」で彼の若さがわかり、 「像列車は行く」で彼の実力がわかり、 「I love you」で彼の人柄を知る。 ハーモニカは演奏者の心がよく出る楽器である。
新潟にこんなに素晴らしいハーモニカ奏者がいたとは・・ 今まで知らなかった・・ これからの彼の成長を見守り、応援していこうと思う。
音が素晴らしければ、そのまわりの環境なんて何も関係なくなる。 その場に音のニュアンスだけが漂い、部屋の様子がまったく見えなくなった時間だった。
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