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2007/01/15(月)
斉の神
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1月15日は斉の神。 私の地域はご時世の流れで、人の集まりやすい土曜日に終わらせた。 地域によっては「どんと焼き」「とうど祭り」「左義長」ともいう。
本来は宮中の清涼殿の庭で青竹を焼き、書き初めをこの火で燃やして天の神に捧げたそうだ。 これを民間でも習い、正月飾りなどを焼く。 この火で焼いた餅を食べると、病気にならないとも言われている。
私の地域では餅が何故か「するめ」になってしまっているが・・ 推測するに火を消した後に、一杯引っかける時のつまみにしたのではないかと思う。 確かに、米処酒処越後高田! と言うことなのだろう。
上記に書いた左義長の話しは、実は「北越雪譜」からの受け売りである。 「北越雪譜」・・江戸時代に書かれた越後の紹介本とでも言おうか。 雪にまつわる人間の生き様。雪にさらす反物「縮み」の話しなどがとても生き生きと書かれている。 文章も挿絵(版画)も素晴らしく、江戸時代の越後の様子が一目瞭然である。
しかし・・ 現代ならこうしてネットなどを通じて、越後の様子を各地のみなさんにお届けするのはいとも簡単なことである。 一昔前でも、トラベル本は本屋に行けば売っていた。 それを江戸時代に、全国に向けてこのようなメディアを発信したとは… その労力たるや恐れ入るばかりである。 「北越雪譜」鈴木牧之、哲人の称号に値する。
厳しい自然の中でそれに対決していく生き様こそ、越後の人間のたくましい息吹、悲しみ、喜び。 「生きる」・・「北越雪譜」はこの3文字につきる。
♪そりゃあ誰だって辛いことは たくさんあるけれど この世に生まれた以上は 生きて行かなくちゃ 生意気だけど精一杯 生きて行くのさ そうすれば ぜったい何かが あるはずさ♪
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