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2006/08/19(土)
ウィーン美術アカデミー
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息子と長岡にある、近代美術館に行って来た。 「ウィーン美術アカデミー」の81点が来ていたからだ。
中でも特に目が釘付けになった作品・・ ルーベンスの三美神 メイテンスの女帝マリア・テレジア
マリア・テレジア・・ 繊細でレースの糸一本一本が描かれていて、3D映像を見ているかのようだった。
三美神・・ 絵が繊細。特に色が美しい。 そして1番目を惹いたのが、女神の裸体の肉感だ。 おしりの垂れ具合、背中の余分な肉、少しぽっこりしたお腹、胸の下がり具合、どう見ても40代半ば。 モデルがいたとしたら40代半ばなのは間違いないと確信する。 なのにとても美しい・・ ほどほどのふくよかさがとても温かく、女神の力を感じられる。
何故そんなところに目がいったかというと・・ 自分に照らし合わせて見てしまうからだ。 若い頃と違い、「ああここにも余分なお肉が… ああたるんできた…」と日々焦りを感じていたが、 ほどほどのふくよかさが人の目に「温かみ」と映るのなら、悪くないなと思ったからである。 名画を見てこんな事を感じる不謹慎さは勘弁してもらいたい。
「純潔」「愛欲」「美」の三人の女神が丸い花かごを花がこぼれないように持ち上げている。 調和とバランスが大切で、それこそが美しさの根源・・ 絵がそう訴えてくる。 本当の美は若さだけではまだ足りないと知る。 温かさが美しさと人の目に映るのなら、40代こそ経験が加わった美しき年代かもしれない。
♪花弁を摘んで ふいに手のひらに落とした くり返す動作が 女らしく思えた♪
ルーベンスとNSPはあまり繋がらないように思えるが、「華やかな季節」が耳に聞こえた。
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