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2006/06/05(月)
観世音菩薩
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昨日の阿弥陀堂のある山道に、石像が点在している。 阿弥陀堂がフィクションならば、これらの石像はノンフィクション。 万仏山三十三所観世音・・・ 1846年に西国三十三所観世音をこの地に造立したらしい。 数十メートルおきに山の上まで33体の菩薩が人々を見守っていた。
暗い杉林を背に木漏れ日を浴びて微笑む石菩薩の、なんと穏やかなことか… 江戸の後期当たりから、この地で人々の生活を穏やかに見てきた観世音菩薩達・・ さぞかし色々見てきたことだろう。 その何事をも受け入れてくれるような姿に、浄化される。 風になり、空気になる。 無に還る…
息をすることが許されたならば、 心臓の鼓動が許されたならば、 ものを想うことが許されるのならば、 この世に在ることが許されるのならば、 菩薩はどこへ私を導くのか… どのようにあれと教えを説くのか…
心の声を聞いてみる。 聞こえるまで耳をすます。
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