|
2006/06/20(火)
別れ・・その無情
|
|
|
祖母の告別式も終わり、荼毘に付した祖母は西方の空へ旅立った。 自分よりも人への気配りが大変細やかな女性だった。 元気だった頃の祖母の姿が懐かしい… 私は背は低い方だと思うが、祖母からは高く見えたのか、 「背、高くていい女だねゃ」繰り返し言ってくれたこの言葉を忘れない。
人としてこの世に生を受け、色々な人とめぐり逢う。 めぐり逢いの始めはこのまま永遠に一緒にいられると思うが、 必ずやってくる別れ… 早い別れもあるだろうし、遅い別れもあるだろう。 それでも別れは必ずやってくる。
これほどの無情は無い…
いずれは来る別れであっても、少しでも遅くと願う。 できることなら愛し合って別れたい。 生と死を分かつあらがいようのない力で、別れざるを得ない… それまで離れることのないよう・・ 愛する人達とはいつまでも・・
この世の無常はずいぶん経験してきたが、今だに達観できない私がいる。 空を見ても、海を見ても、花を見ても、音楽を聴いても、いつでも愛する人達を想っている。 やがては来る別れとは分かっていても、やはり別れたくない。 考えるだけで辛すぎる。
まだまだ達観の世界へは到達できそうにない…
上越地方の昔の女性が冬に履いた雪下駄。 一本歯の下駄は雪に埋もれないらしい。 祖母も若い頃こんな下駄を履いて出かけることがあったかもしれない。
|
|
|
|