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2006/06/15(木)
風
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新潟高田は今日は風がとても強い。 高田だけではなく、県内どこでもらしい。
窓の外で風が唸っているのを聞くのは、雪がひどい頃以来かもしれない。 違うのは雪の時は北風、西風。 今日の湿気を含んだ風は南風。
雪が吹き荒れていた頃聞いた風の吠えるような音・・ つい昨日のことのようであり、ずっと以前のことのような気がする。
春を待っていた冬… 万物蘇生する春… そして生を謳歌する夏に向かおうとしている… 黙っていても季節が過ぎていく幸せを感じられるのは、やはり雪があったからこそ。 また巡ってくるだろう雪の季節まで、充実の時を過ごしたいと願う…
今日のように風が唸ると、風の中に通り過ぎていった人達の声が聞こえるような気がする。
♪慰めあった人も 別れを惜しんだ人も 今となってはみんなちりぢり 青春なんて言葉の 意味さえ分からずに あの頃は生きていた♪
別れの理由さえ分からず離れてしまった人。 傷つけてしまった人、傷つけられた人。 喜びも悲しみも分け合った人。 安らぎの象徴のようだった人。
二度と逢えない人も、またどこかで逢えるかもしれない人もいる。 あなた達がいたから今の私がいる。 風の唸りにあなたの、あなたの、あなたの声が聞こえるよ。 それぞれが私の名前を呼んでくれている。 今この場所に私を送り込んでくれてありがとう。 あなた達の声が生きる力の糧。足跡を残す力。
風の唸りを聞くのも悪くない。
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