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2006/05/30(火)
礼子さんの命日
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今日は友の命日 礼子さんが空へ旅立って8年たった。 私より10才年上の彼女は、生きていれば今年56才。 でも私の中の彼女はいつまでも48才。 私の方がまだ年下ね。優越感を笑いながらあなたに伝えたいのにな。 空の上から微笑んでくれているだろう彼女の顔が懐かしい。
子供が同い年。しかも誕生日が一緒だったことから、「同じ日に苦しんでいたんだね」と言うことが仲良くなったきっかけだった。 子供が2歳の時ご主人が亡くなって、以来女手一つで一人娘を育てていた彼女。 最初の乳ガンは完治したはずなのに再発。 そこからは坂を転がるように病状が進行し、最期脳にガンが入ってしまった。 彼女ほど死にたくなかった人はいないと思う。 一人娘を残さなければいけない無念は想像を絶する。
具合が悪いというので様子を見に行った時、 「再発しちゃった・・」と明るく告げる彼女の声が今も耳に残っている。 何回も手術に耐え、最期の最期まで生きようとした彼女の姿…
脳の手術後お見舞いに行くと「友(子供の名前)連れてきてくれた?」と私に聞く彼女。 連れてこなかったと告げると、とても悲しそうな顔したね。 そして一分後にはまた同じ事を聞く。その会話の繰り返し… 正常にものを考えられなくなっても、子供の事だけはちゃんと話せる彼女。 母の愛だけは最期まで正常だった彼女。 そう、死にたくなかったよね。 生きて子供を守りたかったよね。
昨年のバレンタインデーに亡くなったすみ子さんと、今日命日の礼子さん、そして私、3人で仲良しだったのに私だけこの世にいる。 空の上で二人は、私を見てお喋りの種にしていることだろう。 呆れている? 納得している? 頷いている? 二人がキャーキャー言いながら私を指さしているのが見えるようだ。 私は三人で遊んでいた頃より、気分が若返っているかもね。 あなた達ならきっと分かってくれるはず…
礼子さん、あなたが旅立って、8年もたってしまったのね… あなたの微笑みを今日は胸によみがえらせて過ごしました。
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