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2006/05/28(日)
明日の記憶
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映画「明日の記憶」を観てきた。 若年性アルツハイマー病を取り上げた作品だ。 いつもは最初に映画を大きな外枠から眺めるのが常だが、 今日の観たこの作品は、最初から話しの内容にのみのめり込んでしまった。
同世代のアルツハイマー病。 人ごとではない。誰にでも発病する可能性がある。 まだ社会で第一線にいるのに、今までの自分が失われていくのだ。 社会人としてはもう成り立たない。 家庭生活もおぼつかない。 なによりも、忘れたくないものをどんどん忘れていく危機感。 覚えておきたい人達を忘れていく悲しみ。 どんなに、どんなに切ないことだろう。
家族のダメージはとても現実的なのであえて感想は書きたくない。 自分自身その立場になってみないと分からないことだろう。
しかし、愛する人が自分を忘れてしまう悲しみは分かる。 逆に自分が愛する人を忘れてしまうかもしれない悲しみも分かる。 そんなことが自分の身に起こったならば生きて行かれるのだろうか… 「病気だから」の一言で片づくほどの簡単な愛は持ち合わせていない。 愛すると言うことは熱く、深く、捧げていくものだと思っている。 愛する人達を忘れていく自分がこの先来たとしたら・・ 私を愛してくれる人達が目の前で壊れていくとしたら・・
過去を忘れたならば、明日への記憶をたどる… 愛する人が自分を忘れたのならば、また1から愛してもらう… この作品はそう語っている。
愛すると言うことは何も期待しないこと・・ 何度も心の中でくり返した言葉を、さらに心に言い聞かせておこうと思う。 無償の愛・・ 何も期待しない・・
♪忘れないで 幾度生まれ変わろうと 離さないで 強く抱きしめて 忘れないで 命かけた愛の日を 離さないで永久の約束を 忘れないで きっと♪
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