|
2006/05/27(土)
ブナ林
|
|
|
冬の雪の頃から見たいと思っていたブナ林。 新緑のこの季節、やっと逢いに行ってきた。
一歩林に踏み入ると、足下の腐葉土のマットがやさしい。ふわりふわりといくら歩いても疲れないのだ。
心に飛び込んでくる重なる樹のブナ・・ 芽吹きだしたばかりの葉のなんと初々しいこと。黄緑がとても美しい。 ブナは背が高く、枝が広がらないため、樹が重なり合い葉が触れあっても陽の光を遮ることはない。 木漏れ日が葉の間から降り注いでくる。 とても優しい光に変わって降り注いでくる。 浄化された空気、木漏れ日、腐葉土、・・これらが生命の源。 生命に癒しを与え、育むブナ・・
手頃な太さの樹を見つけ腕を回してみる。 ブナの木の肌はすべすべではないものの、ほどほどのざらつきで心地よい。 木の肌は冷たいのに、何故か温もりを感じる。 樹の中に流れる生命の力がしっかりと伝わってくるのだ。 だからこんなにも温かいのか・・
寄りかかってみると、人の肩にもたれた時のような安堵感。 しっかりと受け止めてくれているのがわかる。 言葉のない樹なのに、その中に癒しの言葉を持っている。 黙っていてももたれかかった方の耳に確かに聞こえてくるのだ。 心臓の鼓動にも似た樹の生命の鼓動。
樹にもたれたまま数十分過ごしていた。 たくましさと優しさをあわせ持った重なり合う樹の癒しの力。 風に揺れざわつく葉の音色が、空での語らいのように耳に心地よい。 とてもとても逢いたかったブナの樹… 浄化された空気を吸った身と、癒された心が眠気を誘う。 樹にもたれたまま眠りに落ちたい… 樹の力に守られて眠る、もうそれ以上望むものは無い…
♪深いところで つながる夢を見る 知らずに僕の 涙があふれ出す♪
また逢いに来ると告げて林を後にした。 癒しが必要になったらまた樹にもたれかかりに来る…
|
|
|
|