|
2006/02/14(火)
バレンタインデーに逝った友
|
|
|
昨年2月14日。バレンタインデーの日に親友は空へ昇っていった。 病名が分かってから、4ヶ月で足早に逝ってしまった。 亡くなる半月前に握手した手は力強く握り返してくれたのに…
今日は彼女に語りかけたい。 Mさん、知り合ってから13年間。一緒に過ごしたね。 一緒に仕事をしたのは、6年間だっけ? ハンダの煙の向こうに不器用なあなたの笑顔が浮かびます。
よく一緒に遊んだよね。 子供が小さい時は子連れで、プールや遊園地。 子供が学校へ行くようになってからは映画やカラオケ、ドライブ、食事、飲み会。あなたの運転は恐かったよ(笑) 映画と言えば、「マディソン郡の橋」3回も見たよね。 しかも仕事さぼってさ… 二人でメリル・ストリープとクリント・イーストウッドに憧れたね。 あの映画館、なくなっちゃったけど、あなたとの思い出の場所は私の中にある。 今ね、あなたに一番聴いてもらいたい事があるのよ。 今の私を見たらMさん、なんて言うだろか? そのことが一番話したいのに、あなたはもう応えてくれないのだもの… 寂しいじゃないの。 ここにいたら「聞いてやるよ!話せばいいっさ!」と言ってくれるだろうに…
あなたは家族の事では苦労したね。 実家も今の家でも。 あなたは明るく振る舞うけど、ものすごいストレスで押し潰されそうになっていたのを私は知っているよ。 いつもそばで見ていたのだもの。 あなたが見かけよりずっと繊細で傷つきやすいっていう事、知っている。 全てが丸く収まりかけてこれからという時、Mさん気が抜けちゃったのかなぁ。何も自分自身がストレスにならなくったっていいのに…。
お父さんと娘2人。残すのはとても心配だったよね。 私が引っ越さなければずっと面倒見てあげられたのに… 私になら安心して任すでしょ? お父さん痩せたよ。ちょうど良くなったと言うべきかな? 大食いのあなたに付き合わなくても良くなったから?たぶんね。
やせの大食いとはよくいったものだ。あなたのことよ。
京都巡りの約束、どうする? あなたの影と一緒に行くのもいいかもね。 携帯の待ち受けのあなたに聞いているのに、あなたは微笑んでるだけなのだもの…
空の上で寝酒飲んでる? あなたの好きなウィスキーはそこにあるのかな? 片づけ下手のあなたは、きっとそこいら中散らかしているんだろうね。私が行った時には片づけてあげるね。
いつの日か私もそこに行くから、そしたらまた一緒に遊ぼうね。 でも、あなたは50才のまま、私はおばあちゃんかもしれないね。それもいいか。 そんな図、想像すると楽しくならない? それまで忘れないでいてね。私も忘れないから…
|
|
|