|
2006/02/10(金)
大河の一滴・・五木寛之さん
|
|
|
「人はみな 大河の一滴」by五木寛之さん。 この言葉に魅せられて、同名の映画「大河の一滴」を何回も観ている。 トランペッター、セルゲイ・ナカリャコフの吹く主題のメロディーがこの上なく切ない…
一葉の上の雫、土の上に落ち、地下水へと… 地下水から沸き上がる川の源流… 源流は次第に大きな川へと様を変え、海へ注がれる。 海水は蒸気と化し、また地上に落ちてくる…
これが生命の原理ならば、あなたも私も大河の一滴… 皆母なる海へ還るのだ。 だから海が恋しくなるのか? 心に焼き付く海の碧さ。いずれの日にか、皆そこへたどり着く安堵感。 その時には現世のしがらみも何もかも捨てていたいものだ。
何も期待しない… 本当に期待しないでいると、周りの人がくれる少しの優しさに感謝の気持ちが沸き上がる。 あなたの何気ない一言は、慈雨のように心に降り注ぐ。 この気持ちこそ真の宝。 この気持ちを抱き続け川の流れに身を任せたい。 そして海へ… できる事ならあの日見た海へ…
今この日記を深夜に書いている。 深夜に書く文は次の日見返すと、想いの凝縮にビックリする事がある。 まあそれもいいだろう…
「逢いたくて 逢えなくて」と書いたその日、この日記の何処かにウサギが跳ねていたらしい。 その足跡を今度探してみよう。
今日もその微笑みを抱き、ブナの林の夢を見よう。 温かい気持ちを抱いてブナ林に溶け込む…
|
|
|