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2006/11/05(日)
白鳥
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今日、恋いこがれていた白鳥を見た。
東京から新潟に越してきた15年前、正直言って都落ちするような気分だった。 が、海の風を感じる場所、日々茜に暮れてゆく山を眺める生活がすぐに気に入ってしまい、 新潟に来てよかったと思った。 そしてその年の冬・・ 空を飛ぶ野生の白鳥を初めて見た時の驚き・・ 何とも言えない感動・・ 夕暮れ時ねぐらの湖に群れなして帰って来て、着水の瞬間の優雅な美しさ・・ それらを見た時、本当に新潟に来てよかったと思った。
ここ上越に越してきてからは、その白鳥の飛ぶ姿が見られなかった。それが残念で仕方なかったのだ。 昨冬N友に上越にも白鳥がいることを教えてもらった。 その姿が見たくて何回も訪れたが、一度数羽飛んでいるのを見ただけだ。それでも十分に満足していたのだが・・
今日紅葉を見に行こうと車を走らせていたら、田んぼで餌をつつく白鳥の群れを目撃した。 112羽・・・ そして飛来地である池にも・・ やっぱり白鳥の群れは上越にもいたのだ。 新潟の漂湖の比ではないが、それでも十分な群れである。
紅葉を楽しんだ帰り、再度池に立ち寄った。 日が暮れようとし始めると帰ってくる、帰ってくる。 あちらこちらから十数羽の群れで一列になってねぐらの池を目指して飛んでくる。 ある群れは横一列に、別の群れはVの字になってさほど羽ばたきもせずスーと凄いスピードで飛んでくるのだ。 着水前、数羽に別れ、優雅に大きく弧を描く。 羽を上に一度持ち上げバタバタと着水し、しばし泳ぐ。 その後首を持ち上げ、群れの仲間を「クワー、クワー」と呼び合いながらまたかたまり、眠りにつく。
4年ぶりに見た白鳥は小白鳥。 それでもその優雅さを十分見せつけてくれた。 この冬この美しさをまだまだ楽しめる。
この光景でさらにここに住む意味を確信する。 いざなわれこの地に住む意味。 上越、青野の池。これからしばしの間頻繁に訪れることであろう・・
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