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2006/11/24(金)
頭の中の消しゴム
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先日の出来事・・ とてもショックなこと・・ しばらく落ち込んでいたのだが、自責の念も含め記しておこうと思う。
「私の頭の中の消しゴム」という映画があったが、まさしく頭の中には消しゴムがあると実感した。 パソコンの削除キーのように一瞬に消えないので、少しは救いがある。
友人が風景の写真を撮ったと見せに来てくれた。 「いもり池に行ってきたんだ」と教えてくれた。 いい写真も、ピンボケのもある。 デジカメ初心者の友人にあれこれアドバイスをしながら、私の頭の中は一つの言葉が駆け回る。
「いもり池… いもり池… 好きな場所のはずだが風景が思い出せない」 「いもり池… いもり池… どこにあるんだったかしら?」
友人に場所を確かめることなどできない。 そこは私の好きな場所なのだから。 ショックをおさえて話を合わせながら、15分ぐらい考えていたであろうか。 突然思いだした! そう、妙高池の平にある水芭蕉がとても綺麗な場所なのだった。
最近物覚えが悪いのは認識している。 一度会った人、話しに名前が出てきた人のことは二度と忘れないのが特技だったが、最近は何ヶ月か会わないと思い出すのに時間がかかる。 行動にしても、一瞬に最高の合理的な行動を計画するのができなくなってきた。 つい目の前のものからやり始めてしまう。
しかし… 好きな場所の名前を言われて、どこかわからない… こんなことは初めてだ。
人生の折り返しを過ぎ、今まで書きためてきた頭の中から少しずつ記憶が消されていくのだろうか? 要領満杯で、何かを書き込むために何かを削除しなければいけないのだろうか?
アルツハイマーかと思ってしばらく意気消沈してしまった。
忘れたくないこと、墓場まで持って行きたいことは年中思い起こそう。 写真も頻繁に眺めて、人の名前、場所の名前はくりかえし復唱しておこう。 刻み込むまで何回も何回も。
♪10人も孫のいるようなおばあさんに おばあさんにあいさつを♪
おばあさんになって挨拶された時、 「どちら様でしたっけ?」 などと聞き返さないように努力しておかなければ。
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