|
2006/01/14(土)
待つ
|
|
|
「松の木小唄」という歌があるが、NSPとはかけ離れているので、知らない人もいるかもしれないと思い、ちょっと一節。
♪松の木ばかりがまつじゃない 時計を見ながらただ一人 今か今かと気をもんで あなた待つのも まつのうち♪
とまあこんな歌なのだが、この歳になって初めてわかるこの歌の空間とゆとりである。 待つ事の楽しさ。期待感。時間の中に尚ふくれ高まる感情。 それを楽しめる自分がいる。
若い頃は自分勝手なもので、待つのにもゆとりがなかった。 天野さんも歌っている。
♪いくら待っても待っても 待っても待っても 待ってもこない♪
焦りと苛立ちが絶望感を呼び起こしていくのだ。そして相手も自分も傷つけていく。いい子な顔して何でもないように装うと、なお深みにはまっていったものだ。 今の私には「待つ」のは素適な事なのに、若かりし私はなんと情けなかった事だ。
携帯電話の無かった昔、駅の伝言掲示板によく書かれていたな。「もう待てません。さようなら…」みたいな文句。
穏やかに、静かに、音楽を楽しむように待つ。 何時までも待つ。見切りの時など無いのだ。
空の高みの方々も私たちを気長に待っている事だろう。 何時までも待っているから急がなくていいと、言ってくれるに違いない。
今日N友と逢えるかと思っていたが、都合でお流れになった。 でも待っている時間、楽しかったよ。 そして今度逢える時まで待つのが又楽しいね。
|
|
|