|
2007/08/26(日)
よみがえり
|
|
|
「カルピス」
近頃は「カルピスウォーター」などという名で、 缶ジュース、ペットボトルジュースとして 世間に出回っているが、 僕が小学生の頃は、そうじゃない。
僕の中の「カルピス」と言えば、 ビール瓶ほどの瓶に、 とてもドロドロした乳白色の液体が入っていて、 でもそれは実はカルピスの原液で、 それを、氷の入ったコップに適量を注ぎ、 水を加え、最後に入念にかき混ぜる。
これが僕の「カルピススタイル」だ。
この「適量」が絶妙に自分のカスタム心をくすぐる部分であり、 幼い心ながらに、個性と呼ぶには危険すぎる挑戦をするのだ。
贅沢に思える「ギリギリの濃い事」が全てではなく、 あえて「ギリギリの薄さ」でさっぱりとした味わいというのも存在する。
何が危険かと言えば、そのギリギリのラインを超えてしまう事。 幼き僕は希望と絶望が裏腹な事をそこで学んだのかもしれない。
美味しくカルピスを飲むには「濃い」「薄い」問題の他にも、 ・良くかき混ぜる事 ・ハッキリした温度で飲む という注意事項がある。
良くかき混ぜる事とは、そのままで、 かき混ぜが甘いと後半、急激に甘さが増し、不快感が芽生える事になる。
ハッキリした温度とは、「超冷たい」か「熱湯」かどちらかにしろ! という事。 そう、実はカルピス、お湯で割りホットカルピスとしても楽しめる。
混ぜる水、もしくはお湯が中途半端な温度の場合、 カルピス本来の美味しさの1割程度の力しか発揮できない。
クールでもホットでも、軽く一気飲みできる位の温度でつくるな! と僕は言いたいのだ。
数分前にカルピスウォーターを飲んでいた時、 僕の中でそんなメッセージが蘇る。
よこち
|
|
|
|