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2007/07/24(火)
麻痺
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とある事情で、 鳥山明について、調べる。
僕にとって、いや、 おそらく、僕と同世代であれば、 彼の存在はあまりにも自然ではないだろうか。
社会人、高校生、中学生、小学生。 それよりも、もっと前。
それぞれの僕の記憶の中のどこかには、 常に彼の世界が存在している。
テレビのDr.スランプの放映が終わると、 就寝につかなくてはならないルールあったから、 見ている時はとても楽しいのだけど、 エンディングは、とても寂しかったのを思い出す。
小学生の頃、通っていたそろばん塾。 そこには、漫画が置いてあって、 その中に、ドラゴンボールも。 ちょっと早めに行き、途中でカレーコロッケを購入。 それを食べながらのドラゴンボール。 そろばん塾に通う僕の目的はそれだったのだ。
中学生、高校生。 部活な子も勉強な子も不良な子も。 みんなドラゴンクエストに夢中。 僕らは毎晩、冒険の日々を送る。
社会人。 アニメや漫画への接点が 一時的に途絶えた時期もあったが、 それでも、僕らの会話のどこかには、 頻度で言えば、月に1回以上は、 必ず、彼のアニメの名やキャラクターの 名を口にしていたと思う。
例えば、何かを描いたり、作っている時。 「ここは、ドラゴンボール風にしよう」
例えば、運転中、理不尽な運転者と 遭遇したとしよう。 僕は空想の中で、数え切れない数の カメハメ波を撃つ。
何かの基準、もしくは共通言語みたいな、 そんな域に達している。
とにかく、僕にとって彼の世界とは、 あまりにも自然で在るから、 彼の世界が「好き」という事も、 それが「偉大」であるという事も、 意識した事が無いのだ。
今回、彼の事をちょっと調べて、 改めて気がつく。
「あ、おれ大好きだ」
よこち
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