|
2007/12/10(月)
コラムなニッキ<その3>
|
|
|
2006年9月号掲載のコラム。 僕が大好きなVWビートルのお話。
「僕の心と君の心に用がある」
自分がカッコイイと思う1つ。 それはVW(フォルクスワーゲン) ビートル。誰もが一度は目にした 事があるであろう車だ。あまりに も異端なその形。並のカスタムで は歯が立たない。衝撃的すぎる外 観が注目されがちだが、彼は意外 な実力を持つ。彼は船になる。車 体の機密性が高いから水に浮く。 メッシナ海峡という10キロ程の 海を横断した記録を持つ。次。彼 は過酷な条件でも元気。1963 年。オーストラリアの南極探検隊 に参加。−40度の中、任務を果 たす。次。彼はレースでも大活躍。 特にラリーが得意。北欧、アフリ カなど世界各国で優勝をさらう。 次。一見小さい彼だが、車中には 人が23人入る。次。室外も利用 すれば、57人詰め込める。この 状態で5メートルの走行記録を持 つ。数々の伝説。が!彼のカッコ イイ所はそこでもない。名車と言 われる車は無数にあるが、彼ほど 人との距離が近い車は無い。高級 車だったりスポーツカーだったり する事が多い名車達。だから扱い に気を使う。が、彼は違う。実用 的の為に誕生したから、きどる必 要がない。ある時は農耕車。サー ファーはリアガラスを外して板を 積む。水に浮くと知れば、海を渡 る人が続出。何人乗れるかなんて 公式競技も発足。人と彼とのそん な関係。それが最大の魅力なのだ。 1933年。独裁者ヒットラーは 鬼才ポルシェ博士に厳命する。フォ ルクス(国民の)ワーゲン(車) をつくれ!それから73年。世界 中で一番多く存在する車、彼。 自分がカッコイイと思う1つ。 それはVWビートル。
|
|
|
|