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2007/10/08(月)
たかぶる。
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60年くらい前のバイクに乗る。 数日前のこと。
非常に天気が良い。
最近、あまりバイクに乗る機会に遭遇しない僕だが、 こんな日はバイクでの移動だ。
「僕の職業はバイク屋です」と宣言する為の、 ギリギリ、の義務。
なれないキックでエンジン始動。 なれない「フットクラッチ」を足で踏んで、 なれない「ハンドシフト」を使い、手でギアを入れる。
すべてが不慣れな僕であったが、 何とか出発。
車もバイクも同じだけど、 古い時代の乗り物にのると、いつも感じる事がある。
「あ、おれ今、乗り物を動かしてる」
「運転」ではなく、「動かしている」という感覚が強いのだ。 何がどうして、そう感じさせるのか、 上手く説明できないが、とにかく、感じるのだ。
とても扱いづらく、性能も今の時代には劣り過ぎている。 「故障」という不安は常につきまとい、 「走る」と「止まる」という基本的な事さえ、 確かでは無い。
マイナスな要素を出だせばいくらでも言えるのだけど、 それらを全て吹き飛ばすほどの「不思議な感覚」へ、 僕らの心を連れて行く。
いや、むしろ、そのマイナスな要素の全てを含めて、 「すばらしき不思議な感覚」となるのだ。
3回。
それは、その日、僕がその60年くらい前のバイクでの 出動回数。
気分良し。
よこち
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