ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2007年10月
前の月 次の月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新の絵日記ダイジェスト
2008/09/13 よーし。
2008/09/12 灯台下暗し。でも、近くにいるんだから、ありでしょ。
2008/09/08 月曜日
2008/09/06 おもいあがるな!
2008/09/05 描かれる絵。でも、描かされている事に僕は気がつかず

直接移動: 20089 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 月 

2007/10/26(金) 食幸
豚しゃぶ。

ベースの煮汁?を4種類の中から2種類、選択可。
なぜ、2種類かといえば、鍋の中が二つに分かれている為、
一つの鍋で、同時に2つの別々の味を楽しめるのだ。

昆布、スキヤキ、四川、番茶。

全てが好奇心をかきたてたる、
絶妙な4種類の中から、
オーソドックスな「昆布」と、
スタッフのおすすめ「番茶」を選択。

コンロと鍋が運ばれ、煮汁が注がれる。
昆布の香りも番茶の香りも、
日常によくある香りではあるが、

これから、食事をしよう、という時に、
普段ならば食後に香るはずの
番茶が香るのは、非常に不思議な感覚である。

次に食材が運ばれて来るのであるが、
メインの豚肉の他に、それと同等の量の野菜が
一緒に運ばれる。
僕の中のしゃぶしゃぶという価値観にしては、
野菜の多さが意外だ。

次に、タレの入った取り皿を渡される。
「当店はソバつゆでお召し上がりいただきます。」

実は事前にその情報を聞いていたので、
改めては驚きはしなかったが、
初めての経験なので、好奇心が高まる。

「鍋は沸騰させないように、お肉は軽くピンク色でお食べください」

注意事項を厳守し、食す事を開始する。

さっぱりしている。
美味しいお肉だ。
しかし、それよりも僕の心をつかむのは、
やっぱり、お肉とソバつゆの組み合わせなのだ。

美味しさと初めての感覚に、
高揚する。

野菜も食す。
水菜、エノキ、もやし、白菜。
まるで、鍋に入れるような野菜達。

しかし、食してみれば、
鍋でもなく、ソバでなく。
やはりそれが「しゃぶしゃぶ」という事なのであろうか。

運ばれた食材のほとんどを食したところで、
鍋物の最大の楽しみと表現する事が妥当である、
「あがり」の食材を投入する。

通常の鍋ならば「うどん」や「ご飯」が多い。

このお店の「あがり」とは、
「そば」なのだ。

実は、これが今回、最大の楽しみにしていた事だ。

ソバを鍋に入れ、適度に加熱し、
さっきまでお肉や野菜をつけていた、ソバつゆの中に入れて食す。

「深い味」そんな表現はどうだろうか?

ざるソバやかけソバなどのサッパリしている物とは違い、
かといっても、煮込み系の濃厚な、味が圧縮されている感じとも違う。

確実に、いろんな旨みが含まれた味ではあるが、
煮込まれていないので「濃厚」には無い、
すきとおった、サッパリした感覚が在る。

「深い味」だ。

さらに言えば、ここに来て、初めに選択したベースの煮汁、
昆布と番茶の個性が最大限に表現される。
同じ時間を同じ鍋で過ごした煮汁達ではあったが、
そこには、それぞれまったくちがう世界が。

2種類の初めて経験する「深い味」に戸惑いながらも、
予想以上に短い時間でソバを完食する。

鹿児島風、豚しゃぶ、らしい。

「変わった食べ方」
の為ではなく、
「美味しく食べる」
事の為に。

よこち


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.