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2006/09/11(月)
「静寂」という名の音の中で響く
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コンガだかなんだかわからないけど、 彼はそれをたたいた。
ギターと彼がたたく打楽器達。 たった二人の音がその空間を支配する。
そこには彼らの放つ音しか聞こえない。 でもそれは、音が大きいとかいう問題ではない。
そう。 あらゆる意味で「大きい」という言葉は 彼らには適さない。
「大きい」ではない。 「響く」のだ。
それは聴覚を刺激するのだが、 同時に視覚をも奪った。
でもだ。 それは聴覚よりも視覚よりも、 胸に響くんだ。
彼らの音は響いているのに、 同時に静寂も連れて来た。
音が響けば、そこには静寂なんて存在しないはずだ。 でも、僕の胸には静寂も入ってきた。
彼らのギターと打楽器はそんな不思議な世界を その空間に放つ。
その世界の中で僕は ドキドキしながら瞬間を切り取るように、 写真を撮ったのだ。
よこち
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