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2006/12/06(水)
その空の下、想定外の事情。<後編>
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昼間、観覧車にやっつけられたから、 夜の観覧車は、どうにかやっつけてやろう! そう思って、ひとりで夜の観覧車にむかう。
しかし!出発する時に気がつくべきだった。 12月、クリスマス間近のみなとみらいの観覧車付近。
カップルだらけ。
この時点で、じゃっかん、すでにやっつけられぎみ。 でも、このまま負ける訳にはいかず、がんばって、観覧車を目指す。
特設サイトのBBSに投稿する用の携帯撮りと、 デジカメで撮るのと、両方を撮らなくちゃ。
と、観覧車間近。不吉な電子音。 携帯電池切れ!
ここまで来て、これかよ! と叫ぶが、今日の自分はまだ負けない。 昼間のリベンジの為。
コンビニを探し歩き、どうにか応急電池を入手。 携帯復活!
いそいで観覧車へ! まだ、観覧車のイルミネーションは光っているのか!?
と心配だったが、たどりついた。 実は数年間、ずっとこの日にあこがれていた。
この観覧車には強い思いがある。 毎年、年末にカスタムショーがあるからココに来る。 自由な時間がないので、いつもこの夜の観覧車を見る事 ができない。
夜の観覧車に近づく時といえば、 カスタムショーが終わり、帰り際に車で目の前を 通り過ぎる、数秒だけなのだ。
その数秒の間、夜空の中の観覧車が目に飛び込んでくる。 そこは、凄く楽しそうで、夢の世界に見えるのだ。
その夢の世界を僕はたった数秒で通り過ぎてしまう。 その数分後には高速道路に乗って、遠くに観覧車が見える。 すごく小さな観覧車が。 その瞬間、寂しくて泣きそうになる。
その観覧車にやっと会えた。 夜空に光る観覧車。その存在の絶大だった。 胸がいっぱいになった。 「でかい!」ただその事だけで頭の中がいっぱいだった。
その日、観覧車に2回もやっつけられたんだ。
よこち
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