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2010/07/06(火)
ブライト・スター
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ブライト・スター 〜いちばん美しい恋の詩(うた)〜
イギリスの詩人ジョン・キーツと ファニー・ブローンとの恋を軸に描いている。 舞台となっている1818年頃は やはり 男は財産か収入が無いと 結婚を申し込めないようだ。 以前見た「ジェイン・オースティン」や 「プライドと偏見」でもそうだった。 娘は資産がある人に嫁がせたい。。。云々。 キーツは資産も無く 収入もあまり無く 詩を作り 食べていくのがやっとの生活。 生きている間はそれほど認められず 失意のまま結核で25歳と言う若さで亡くなっている。 現在では教科書に出てくるほどで イギリスでは有名とのことだ。 私自身は名前は知っていても どんな詩を書いたかは知らなかった。 イギリスの詩人と言えば ワーズワースやロバート・ブラウニングかな〜 ブラウニングは上田敏の「海潮音」にある 「春の朝」がよく知られている。 最初 淡々と描かれてるので面白みに欠けたが 後半から静かにジワ〜ッと押し寄せてくる感じだ。 イングリッシュ・ブルーベルの野原での場面は素敵! 監督はジェーン・カンピオン。 「ピアノ・レッスン」で 1993年のカンヌ国際映画祭・パルムドール賞を 授賞している。 ジョン・キーツにはベン・ウィショー。 観てなかったけど「パフューム ある人殺しの物語」に出てたそうだ。 ファニー・ブローンには「キャンディ」のアビー・コーニッシュ。 今週の金曜まで銀座テアトルシネマで上映されてます。 映画で紹介されてた詩は↓です。
輝く星よ その誠実なきらめきは 夜空に高く孤独を知らぬ その目は永遠の瞼を開き 受難者か隠遁僧のごとく見守りつづける 世を取り巻く大地の岸を 絶えず清め 流れ水を その目はまた 山や沼を覆う 淡き初雪を見守る 永遠に誠実にして変わることなし 恋人の豊かな胸を枕にその柔らかなうねりを感じつつ目覚めよう 甘き不安の中で 静かに彼女の息づかいを聴き永遠の生か恍惚の死を求めん
- 公式サイトより抜粋 -
Bright Star John Keats
Bright star, would I were steadfast as thou art-- Not in lone splendour hung aloft the night And watching, with eternal lids apart, Like nature's patient, sleepless Eremite, The moving waters at their priestlike task Of pure ablution round earth's human shores, Or gazing on the new soft-fallen mask Of snow upon the mountains and the moors-- No--yet still stedfast, still unchangeable, Pillow'd upon my fair love's ripening breast, To feel for ever its soft fall and swell, Awake for ever in a sweet unrest, Still, still to hear her tender-taken breath, And so live ever--or else swoon to death. ------------------------------------------------------ 「春の朝」 ロバート・ブラウニング
時は春、 日は朝(あした)、 朝(あした)は七時、 片岡(かたをか)に露みちて、 揚雲雀(あげひばり)なのりいで、 蝸牛枝(かたつむりえだ)に這(は)ひ、 神、そらに知ろしめす。 すべて世は事も無し。
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