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2010/11/02(火)
ラグーザと荻原碌山
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芸大美術館で「ラグーザと荻原碌山」を見てきた。 ラグーザは明治時代 日本に彫刻の教授として迎えられた人だ。 奥さんは日本人のラグーザお玉で 大分前に展覧会を見にいったことがある。 まさか夫であるヴィンチェンツォ・ラグーザの作品を 見ることができるとは思ってなかった。 彼の作品はギリシャ彫刻のような感じだが とても素晴らしい物だった。 ガリバルディ騎馬像は今にも動き出しそうだったし 女性像は髪が部分の表し方が素敵だ。 彼の弟子の作品が何点も見ることもできた。 この後は荻原碌山のところへ。 荻原碌山は大好きで 長野にいたとき 碌山美術館に見にいったことがある。 今回の展示もかなりあって楽しみだった。 やはり「女」が素晴らしかった! 幾つかのバージョンがあって 微妙に違うようだ。 私は石膏のが好きだが好みは人によって違うだろう。 あと 好きなのは「デスペア(絶望)」「文覚」。 この3作品は相馬黒光への恋の三部作と云われている。 「文覚」「デスペア」「女」の順で作られ 「女」を創った1ヵ月後(30歳)結核で死去している。 「文覚」は誤って恋する袈裟御前を殺してしまった文覚を現している。 「デスペア」は絶望にさいなまれうずくまる女性像で 彼の心情を表しているのかも。 「女」は彼の最後の気持ちなのだろう。 碌山は最初 絵を勉強していたのだが パリに行きロダンの作品に接してから 彫刻に転換し ロダンに師事している。 帰国して3年に満たない間に 素晴らしい作品を幾つも残している。
Love is Art, Struggle is Beauty 愛は芸術なり 相剋は美なり 〜碌山美術館 碌山の銘〜
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