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2009/08/25(火)
ゴーギャン展とトリノ・エジプト展
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今度帰ってきたときに見れるとどうか分からないので 2つの展覧会を見にいってきた。 ゴーギャン展の見所は 日本初公開と言われる 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」だ。 入場者は並んでなかったが 中へ入ったらいっぱいだった。 ゴーギャンの絵は オレンジがかった黄色と オレンジと緑のイメージだ。 強い色調と力強い筆のタッチで強烈な個性だ。 ゴッホと共に絵を描いていたブルターニュ時代から 熱帯の楽園タヒチでの作品が沢山展示されていた。 「かぐわしき大地」や「ファア・イヘ・イヘ(タヒチの田園)」 「浅瀬(逃走)」、晩年に描いた「女性と白馬」が印象に残った。 「浅瀬」は以前テレビで見て 是非見たいと思ってた作品だ。 蒼ざめた馬にまたがった死の神と 付き従って死の世界へと導かれ 浅瀬を渡っていく青年の姿を 表現したとのことだ。 ゴーギャンには珍しく青を貴重にしている。 ちょっと暗めだが 何故か心惹かれる。 「女性と白馬」は柔らかな色調で 筆のタッチも以前と比べると弱い。 亡くなる年に描かれたからかな〜 絵の上の方には 丘の上に白い十字架が描かれている。 この十字架がすーっと気持ちに入ってくる。 ゴーギャンはこの墓地に葬られることになるが 彼は予感していたのでしょう。 穏やかな作品で彼の晩年の心象のように思える。 「我々はどこから来たのか・・・」は もちろんとても素晴らしかった。 過酷な状況に置かれていた状態で描かれたいるが 全て昇華させて この作品になったような気がする。 一度全部見終わってから もう一度見にいき じっくり味わってきた。
トリノ・エジプト展 イタリアのトリノにエジプト博物館があるのは知らなかった。 しかも約33,000点のコレクションが収蔵されていて 約6,500点が展示・公開されているそうだ。 今回「アメン神とツタンカーメン王の像」が 初めて館外出品されている。 現地トリノでは 照明と鏡を駆使した 彫像ギャラリーの演出が注目を集めているそうですが 今回の展示もそれに習ってるようで 演出効果が素晴らしかったです。 「イビの石製人型棺の蓋」は 変成硬砂岩で作られてますが いぶし銀を黒くしたような感じで 輝いているようでした。 大型彫像やミイラ 彩色木棺 死者の書 パピルス文書ステラ(石碑)など沢山展示されていて 見てまわるのに2時間以上もかかってしまいました。 両方見て帰ってきたら もう夕方だったけど とても素敵な両展だったので 気分は充実! 「海のエジプト展」が横浜であるけど ちょっと遠いな〜 帰ってきたときに考えようっと。
Mon jardin & Ma maison Madame Lauriol de Barny Walkure
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