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2008/06/27(金)
山桜
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藤沢周平の作品だったので 前から観たかった。
淡々と静かな中で物語は進んでいき 藤沢文学が表されていき
北国のやさしさと厳しさを合わせ持った自然が美しく描かれ
彩りを添えている。
冒頭やラストなど何回か現れる山桜、
凛と咲き誇る一本の山桜がとても素敵です。
冷害で困窮する農民達の苦しみ。
私腹を肥やす上級武士と それに群がる武士と商人。
いつの時代も変わらぬ権力構造だ。
それに立ち向かう手塚（東山紀之）の正義がいさぎよい。
主人公達俳優が若過ぎるのでどうかな〜と思ったけど
藤沢カラーは受け継がれていた。
儚さは感じなかったけど 初々しさがある田中麗奈。
凛々しい東山紀之はカッコ良過ぎるくらい。
言葉数が少なく 内面からの演技を要求される作品だが
観ていてじんわりと伝わってホロリとさせる。
「あなたは ただちょっと回り道をしているだけなのです。」との
檀ふみ扮するヒロインの母の言葉が印象的。
ラスト近くに現れる富司純子がきりっとして美しく
田中麗奈とのからみがほんわかして幸せを予感させる。
監督は篠原哲雄氏で「地下鉄（メトロ）に乗って」を撮っている。
水戸では今日で上映終了だが 各地ではまだ放映されている。
とても素敵な作品なのでお勧めです。
何作も観てきたけど やっぱり藤沢文学は良いな〜♪
William Morris/ウィリアム・モリス
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