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2006/12/09(土)
Lと月
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なあ、どうする? もしも、君が好きなものが僕の嫌いなものだったなら、
「別にいいんじゃありませんか」
竜崎は手元にある角砂糖を軽く指ではじいた
じゃあ、君の嫌いなものが僕の好きなものだったら、
「それは」
世界の名探偵Lが、僕の目の前でどう考えても溶けきれない量の角砂糖を紅茶にボタボタ落としていく姿は、ひどく呆れるものだ
「好きになりますよ?私も」
到底可能とは言えないことを淡々と述べる竜崎に、
そんなことは無理だ、
と告げた僕を、一度も見ることなく閉じた彼の瞳が
微笑んでいたのを、僕は知っている (世界の名探偵が出す問題は、問題文に不可解な点が多すぎる) -------------------- よってLの勝ち
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