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2006/12/06(水)
らびゅーーー
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雪が降った 初雪ってやつだ 白銀が視界を染めてゆく 手に触れたら溶けてゆく
そんなところが君にそっくりだ
「アレン!なにやってんさ」 「見ての通り、雪だるまつくってるんです」
何の変哲もない雪だるまが五つ、並んでいる
「お、こりゃアレンだろ。傷があるさ」 「それは今ラビがつけたんでしょう」 「ばれた?あはは」 「ばれますよ。じゃぁこれはラビ」
アレンは俺のバンダナをとって、雪だるまに被せた
「これはコムイ、で、そっちがリナリー」 「コムイさんはそんなダサい眼鏡じゃないですよ」 「まーどんまいさー」 「それなら最後のひとつは神田」 「……そだな」
アレンが雪だるまに小枝をさして、六幻です、と言った フキゲンな顔を描いたら、ユウにそっくりになったので、思わず笑う
「じゃあ俺行くわ、コムイに呼ばれてんだ」 「はい。僕も食堂に行かなきゃ」 「またなー」
別々の道を行く 雪だるまは相変わらずそこにある
どうか溶けて消えて無くなりませんように 神頼みしかできないけれど、
溶けないで 消えないで 無くならないで
そう願ったのは、雪だるまのことでなく
it's for YOU.
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