blog
※極端な個人日記から、SS書き逃げ場にまでなる
日記ちゃんです、気分を害しそうな方はバックぷりーず
最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2006年12月
前の月 次の月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新の絵日記ダイジェスト
2007/07/06 待っている 誰かの、呼ぶ声がする
2007/07/03 甘い誘惑に似た 痛みの、後の
2007/06/26 ねえ、そのときには 僕だって
2007/06/22 いっかいしんだらもうこわいものはないの
2007/06/21 ああ、こんなかんじ

直接移動: 20077 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 4 3 2 1 月 

2006/12/01(金) Lと月
Gimme cakes A.S.A.P.


クリスマスソングが鳴っている
私には季節感というのが似合わない、一年中たいして変わったことはしないのだから
それでも耳に入るクリスマスソングがうるさくてかなわない
ワタリは今買い物に行っているから、テレビから流れるそれを止める人もいない

窓を覗けばイルミネーションが点滅を繰り返していて
たくさんの人が通りを歩いている

クリスマスとは何なんだ、

幼い頃の私はメリークリスマスの言葉をもらえなかった
代わりにみんな、頑張って、と口をそろえて言うのだ
おかしくておかしくて、これがへそで茶を沸かすということだろう、
とにかく私は、頑張った(彼らに言われなくとも結果は同じだ)
それは自分の正義のためで、決して彼らのためではない

彼らは私に頑張って、の言葉しか残さない
それが私の中でほんの少しの影響も与えずに消えていくことを知らないのだろうが、

幼い私が求めているのは、メリークリスマスの言葉なのだと知らないのだろうが、

そうして私が彼らに対して一生懸命壁をつくっているのを知らないだろうが、

一番それを知っているのは自分であって、他人に打ち明ける必要もないのだと、
思っていた

今となっては、メリークリスマスの言葉すら遠ざけて、
その一言で完璧に築いた壁がくずれてしまわないように

私の行動のすべては、私のためにある
私の本当の味方は、自分であって他人ではない
私が引いた境界線は、涙ですぐに消えてしまう程簡単なものじゃない

それでも、
私が欲しい言葉は、メリークリスマスなのである
もう幼くて何もできない子供ではないのだけれど
目の前の壁を自分を傷つけないように崩すには、少々時間がかかりすぎる
世界のLは、拍子抜けの馬鹿ではないのだから
自分を守る術なんて考えなくても知っている



つまりは、



「あなたが側にいてくれればいいということですよ、月くん」
「………は?」
「どうしたんですか」
「ああ、クリスマスだし一緒にケーキでも、と思って来たんだ」
「それは嬉しいですね、早速食べましょう」
「おかしくないか、竜崎」
「何がですか?」
「竜崎が、だよ」
「そうですか……、それなら月くんのせいだということにしておいて下さい」
「…ワタリは?」
「出かけてます。よって月くん、私たちはふたりきりということです」
「…まあいいか」
「メリークリスマス」
「メリークリスマス、竜崎」

He's got sweets;cakes,lover,&MERRY XMAS!
(お届け物はケーキと愛とメリークリスマスです)


--------------------
独白チックにかわいこぶる竜崎


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.