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2006/12/10(日)
本編書け。
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「う…ん、あ、すみません。寝てしまっていたんですね」 「構いませんよ。そもそもここは、白河先生のマンションなんですし。お疲れなら、そのまま寝ていて下さい」 「ん……しかし、まだ、論文が……」 「”世に処(よ)ること大夢の若し 胡為(なんす)れぞ其の生を労するや”」 「…? 何です?」 「李白の詩ですよ。人の『生』とは、人知を越えた大きな夢の中の一滴として漂っているようなものなのだから、何かしなくてはと躍起になったり、貪欲になったりすることは徒労というべきだ、といった意の…。小難しい説明は無しにして、安藤あたりの言葉を借りるなら『人生、まったりが一番』とでもなりますか」 「随分と怠惰な詩ですね」 「まぁ、寝起きのときに詠んだそうですから。しかし、今の先生に向けて発するには適当なものだと思いますよ」 「…私が居眠りなどした当てつけですか?」 「いえ、疲れている時は、休むのが一番だということです。いつの間にか眠ってしまうということは、自身が気付かなくても、身体が休息を要求している証拠でしょう」 「そうは言いましても…」 「最近、論文の進み具合はどうなんですか?」 「それが…あまり良くは…」 「書けないのは、疲れのせいで『出来なくなっている』為ですよ」 「そんなものでしょうか?」 「身体的なものとは限りません。心にも、休息は必要です。例えば、今あなたの横で寝ている悪童のように…」 「え…? あ…、妙に心が落ち着くと思ったら、マサキの身体の温かさのせいだったのですね」 「お互いに癒されたい者同士、ゆっくりと休むことです。今無理をして進まなくても、肉体と精神が充足すれば自ずと進めるようになるものですよ」 「う、む……理想論ではそうですが、現実にはそうは…」 「…こいつのために、そうしてやっていてもらえませんか? 少なくともこいつにはそれが必要なのだと思いますから」 「………あ…………、はい。そういう…ことでしたら……」 「よろしくお願いします」
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日記にしか棲息していない、同棲中パラレル3人組。本編とは関係なく着々と生活感を確立中…。
まぁ、それはそれとして、何なん? このネタ
え? いや、何というか…。
つまりアレか? アンケートのお礼が返せてないののお茶を濁してみようとか、そういうやつか?
そういうわけではないとは言い切れないけれどもそういうわけではないというか…。 なんというかね、ちょっと、そんな気分だったのよ。 「なんとかしなきゃ」とか「進まなきゃ」と思っても気持ちがついてこない時は、それはそれでいいんだよね。 「頑張れば出来るのにやらない」んじゃなくて、「出来ない」んだから。 でも、ずっとできないわけじゃなくて、そのうち「出来る」ようになるんだから。
変な表現ですが、疲れた時は居直って休んじゃいましょう。
…というわけで、寝るか♪
お前のソレは、ただの怠惰だろ?!
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