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2014/05/06(火)
欲求
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思考の遊びに欲求があります。
色んな事を、考えたい。 全く無駄なシチュエーションを脳内に作り上げて、そこへ感情移入したい。 箱庭のお人形遊びでただの妄想だけど、だって気持ちが良い。
最初の頃は、夢でした。 夢は様々な人生を私に見せてくれるし、体験させてくれるし、場合によっては体感させてくれる。 夢の中で生まれ成長しそして死ぬ、それを目覚めて失っていくあの感覚。 憑りつかれているようなものです。
それなのに、妄想だったら、失わずに反芻出来る。 体感は出来ないけれど、自分好みに味付けできる。 それはとても手放せない楽しみです。
細かく設定する必要は、最近ではもうありません。 うっすら作った物語の、感情面だけを想像として啜る。 そういう、上澄みだけを味わうような趣味です。
脳の中に感情が香るのは、気持ち良い。 頭蓋の中に手を入れて、脳の表面を撫でるような気持ちです。 内臓に冷たい空気や、暑い風を吹き込むような感覚です。 感覚の、気持ち良さ。 ただ単純にぞわぞわする、あの感じ。 たまらない。
私は所謂、頭でっかちな子供でした。 そこからずっと抜け出せていない。 肉体的な楽しみを得たら変わるのかもしれないけれど、この快感を失うのは寂しいな。 でも、もう割合に楽しんだから、浸ってないでそろそろ他へ行くべきなのかも。 でももう、沈み過ぎて上がれない。 呼吸を忘れて長い気がする。 底に着いてしまうまでの時間を、待っているだけなのかも。
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