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2013/07/13(土)
捨てることと生きること
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書籍をまとめて手放しました。 800冊弱、買取に。
記録もとらず、まだ読みそうなものまで、思い切って。 それでもまだまだ部屋は本で埋まっているのですが。
引き取られていくと、寂しいし微かに悲しい気持ちになりました。 自分の一部を諦めたからだと思います。 本は、私の世界の大きい部分を占めています。 それは出来れば全部、貯め込んで手元に残してしまいたい。 でもそれは、スペースの問題で無理。 どうせ全部、思う通りには読み直せたりしないでしょうし。 それを、諦める。 何と言うか、非常に稚拙ですが、大人になってしまう気分。 もう、二十代も終わりに差し掛かっているのですけどね。 この期に及んでもまだ尚、私は歳をとりたくないし、牽いては死にたくないのです。 幼稚で困る。
でも、手放すことが平気になってはならないと感じます。 この執着心は、外せない呪いの装備みたいなもので。 それも、これを外すとゲームの意義自体が失われる様な類の。 執着心が強いから、こんなクズな自分に執着しておけるのです。 普通だったら早々に手放してしまうところなのかも。
夜道を散歩していると、時々全部手放せるような気持に、一瞬だけなる。 それが凄まじく爽快で気持ち良い。 それが最高に恐ろしくて総毛立つ。 死ぬことを諦めたら生きていけないけど、諦めるという欲求も捨てきれない。 人生は矛盾。 でも多分、「正しい」状況と言うのは、自我なんて存在しない状況の方で、矛盾や間違い、負担や汚れ、欠損があることが「存在する」ことなんでしょう。
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