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2013/01/29(火)
誘蛾灯
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人の不幸は蜜の味かどうか、ということ。
不幸な話は苦手です。 それが「幸せな死」とかの類でも割合に苦手。 テンションを下げるとすぐ死にたくなる私には毒です。
でも、定期的に読んでしまう。 避けられない時期がやってくるし。 そこに突っ込んでいきたくなる。 貪っちゃうので、案外、蜜の味なのかも。
誘蛾灯みたいなものだと思っています。 不幸の美しさというものは。 だからムシみたいな者は近付き過ぎると燃えちゃうんだろうなと。
陰惨とか悲哀とかいうものを、きちんと鑑賞出来るのは強者だけ。 楽しむのはちゃんとした人間だけの特権なんじゃないかと思います。 ムシが重量のあるものに寄るとロクなことにならないからね。 軽い物で満足しなければ。
その、「己の分」ということを分かっていない人が多いと思います。 芸術を楽しむのも娯楽を嗜むのも、有る程度厚みと覚悟がいる。 それを出来ない人が、自分に出来ないからと言って文句を付けるのは筋違い。 理解出来ないなら目を背け離れていればいいだけのこと。 人には苦手があるけれど、自分の苦手だから非難するなんて、なんて馬鹿なことか。 許容量と意思と余裕を満たす者の権利を、邪魔するなんて無駄で無粋。
分際と言う物がね、あると思いますよ。
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