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2011/12/20(火)
獣
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猫の爪を切る夢を見ました。 白っぽい家猫で、大型犬ぐらいに大きくて。 向かい合って座りながら、パチパチと鋏で爪を切っている。 その猫の、考えていることが分かると言う夢でした。
猫は、私に飼われていることを認識していました。 私の元で生きていることを納得していました。 不自由なことも、楽なことも。 その為に爪を切られることを我慢していました。 でも、切られないで済むのならそうしたいと。 そう思っているのが伝わりました。
猫の爪は鋭くて、危険。 でもその爪はそもそも生きる為にあるもので。 切りたくないのになー、と。 でも、そんなこと考えても仕方ないのに、と。
気付くと私は人間に戻っていて、猫の手を握ったままでした。 でも、猫の手には立派な爪が伸びたまま揃っていて。 それを見て、とても綺麗だと感じました。 猫にもそれが伝わっていて、猫もそれを嬉しく思っていました。
でも、お互いに一緒にいる為の考えを覆してしまったので。 そのことの綺麗さに私が納得してしまったので。 猫は去って行ってしまいました。 その際に私を引っ掻かないで行ったのが、私に対する最後の愛情でした。
綺麗で哀しくて虚しい夢でした。 夢の中で複数分の感覚を持つことは有るけれど、猫と人というのは珍しくて。 多分自分の中の、愛玩動物に対する罪悪感みたいなものの表出なんじゃないかと思います。 そんなこと考えても、と起きても思いましたが。 でも、大きな猫は綺麗だった。 伸びた爪も綺麗でした。 触らせてもらえて、嬉しかった。
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