|
2011/01/11(火)
三日目の夢
|
|
|
三日目
住宅街は明るく、人の姿は見えない。 全ての扉は開け放たれている。 誰もいない。 どこにもいない。
遠く遠くから、本当に微かなざわめきが聞こえる。 時間を隔てた向こうから聞こえるような現実感の無さ。 まるで今はいない人達の名残りのようだ。
家々の中が整頓されているのが分かる。 全ての物があるべき場所、正しい場所に収まっている。 花は咲き、シンクは乾き、服は畳まれて仕舞われている。
何も間違っていない。 誰もいないけれど、足りない物は何もない。 これは明るく気持ちの良い状況だ。 人は誰も、いないけれど。
|
|
|