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2010/09/16(木)
ドール服
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私には裁縫の技術や基本知識に加えセンスもないので、ドールの服を作る時はいつも服というより、小物の感覚で作ります。 それしか出来ないとも言います。
そもそもドールの分野に入ったのはベルメールや可淡からで、「球体」の魅力は強かったです。 写真の対象、静物としての面がこのジャンルの入り口でした。 なので、ドールを人格として、キャラクターとして扱う気持ちがあまり強くないのかもしれません。 キャラクターは作りますが、それも何か自分の中にあるファンタジーの投影が強くて。 それは誰でも同じなのかもしれないけれど、自分はその自覚が強いかもしれないと思いました。 自分の管理下・支配下にあるドールという存在と、延長上にあるキャラクターとの間に距離がある。 人格的な理想というものの形が形成されきれていない。 人間よりもその環境、関係に投影が強い。 そういう距離の取り方は、フェティシズム的な傾向が強くて自分の愛情らしいと思います。
プーリップは別です。 極端にデフォルメされた彼らには、極端にした性格を添付したくなる。 そういうキャラクター、特質としてラべリングされたものは自分と別。 だから人格というより設定として練り込めるし、そのまま簡単に愛着が持てます。 SDみたいなリアルなドールとの違いは、まさに「人形」としての違いだと思います。 プーリップは、人間が意図し易い形をしてくれている。
この服は真っ白になってしまいましたが、最初は縁に細い、正面に派手なリボンを縫ってメキシコ風にしようと思っていました。 合わせてみたらイメージ通りにならなかったので止めたのですが。
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