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2010/08/29(日)
墓地と御墓参り
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コミティアのことを失念してました。
前日の日記がお盆の内容ですが、うちのお盆は墓参りがメインです。 お墓参り、大好き。 そもそも墓地が好きです。 あの整然とした区画の中に、それぞれ違う墓碑がある。 植物があって、人が少なくて。 あれを片っ端から掃除して廻れたらどんなに楽しいだろう。 一つ一つを綺麗にして、正しい状態に整えていく。 それはもう性的なぐらいの気持ち良さだと思います。
少々罰あたりかもしれませんが、墓地で遊びたい子供でした。 親戚の家の前に小さな墓地があって、同じ並びに公園もあって。 私にとってはそんなに激しい違いのあるものではなくて。 ただ、誰かの土地だから入ってはいけないのだと思っていました。 住人が死者であることは子供にとって、そんなに厳粛に理解されていなかったのでしょう。 怒られなければ入って遊ぼうと狙っていました。
怖いか怖くないかと言えば、とても怖いです。 私は臆病で、幽霊なんて恐ろしくって仕方がありません。 ですが一人きり、墓地で、うろつくこと。 それは怖さも含めての楽しい楽しい想像です。
楽しいというか、嬉しい怖さというのがあります。 それは私が自由に怯えることの出来る嬉しさです。 高所や暗所、危ない状況では駄目。 ちょっと暗い夜道や、なんとなく不気味な放課後の校舎。 そこにびくびくしながら、ちょっと頑張って、少々の諦めを獲得してみる。 その諦めと開き直りをほんの少しずつ堆積させて、やっと私は少しマシになれるんじゃないかと思います。
自分も死ぬと思うと、怖いし、ほっとする。 それが正常だと認識して、その認識をする自分に満足する。 御墓参りは、そういう自慰的な気持ち良さがあります。 死って近くにあっても遠くにあっても怖いよね。
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