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2010/07/23(金)
K
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肌に風があたると感じられる何かがあって、それを写真にしたい。
空の水色の中で丸まり柔らかい色に光る雲、女子高生のひそひそした笑い声、 季節が入り交じる虫や鳥の声、年老い弱った犬が繋がれて歩いていく引き摺り気味の足音。 水を撒かれた土埃の匂い、朽ちかけたような色合いの家屋に貼られた選挙ポスターの鮮やかな印刷。 黒く影になった電波塔、本当に様々な人々、そこにいてそれを見ている自分。 公園の子供達は騒がしく、素直で野蛮に見える一方、私は一人で遊ぶ子を見ている。 工事夫達の吸う煙草の匂い。 車は大量に道路を流れゆき、まるで水害の様で。
私は憂鬱に幸福を感じた。 住宅街には私を浮付かせ落ち着かせる空気が満ちている。
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