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2010/06/20(日)
幸いな
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今日はまるで夏の様で、良い天気だった。
熱い空気、眩しいほどには晴れていない空。 湿気と風、土の匂い、人の声。
夕方に、買い物に出かけた。 日曜の、家族連れだらけのモール。
帰り道は夕方。 硝子の様な暗い透明な青の空。 紫がかった濃い灰色の雲。 薄く黄色く小さく、ぼんやりと雲の間に光る月。 白く染まるその周囲。 何かを作りたい気持ちと、何も作らなくて良いという気持ちになる。 私がしたいのはつまりはこの、「これ」なんだけれど、でもそれは既にここにあるもので。 写真に撮っても、言葉にしても、表現出来ない。 人に伝える為の手段では無理なのだと思う。 これはきっと、個人であるという孤独と幸運の側面。
好きなアイスを買って帰り、取って置きのお香を焚いた。 もう、明日死ぬのではないかと思う。
きっと明日には、何時も通りの、先週と同じ時間が来る。 まるで死んでいる様なものだけれど、それが生活というもので。 それでも、まだもっと出来ることがあると信じる為に今日をもっと幸福にする。 お風呂に良い香りの物を持ちこんで、ぐっすりと寝よう。
例えいつか苦しんで死んでも、少なくとも今日の一日分は人生を満足したと思える。 それはきっと幸福なことだろう。 気持ちが良い、ことだろう。
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