|
2010/04/06(火)
櫻
|
|
|
桜が綺麗です。 雨で落ちてしまった分は少し寂しいけれど。 でも、雨で黒々した幹は好き。 あの黒に白く霞む桜色が余計に綺麗。
桜を愛でるのが日本人特有の感性かどうかはさておき。 メンバーが数日前にも書いていましたが、私も騒ぐ花見はあまり好みでは無いです。 鬱憤を晴らすのは良いと思うし、祭は有るべき。 でも、花見というからには花を見て欲しい。 そこにある「愛でる」という理想がとても良い。 せめて花を見るのか、人間関係を練るのか、鬱憤を晴らすのか、きちんとテーマを明確にして欲しい。
切ない、という言葉が好きです。 でも切ない、と儚い、は結び付かない。 私にとっては切なく思う気持ちは、それなりに酷いものです。 独善的だったり、身勝手だったり、そういう悲しみの許容を表していたり。 何となく怨念じみたものを感じる言葉です。 そしてそれでこそ、好き。
苦しみや痛み、暗いとか耐えるとか、ネガティブなイメージ。 でもそういうマイナスの状態には、意地があるように思う。 そんなになってまででも生き残る、絶対死なない、認めない。 ポジティブな肯定よりもなお自分の意思で選ぶ物がある。 それを手放さないからこその執着。 反骨心と言うのとはまた違う、何か複雑な主張。 引き攣る様な絡み付く様な歪なイメージ。 死んでも生きていたい、そういう価値観の逆転。 動物から個人への境目にある、細くて見えない境界線。 それが艶やかで艶めかしくて、魅力的。
|
|
|