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2010/04/29(木)
価値基準
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「エログロ漫画家の悩み」 http://togetter.com/li/17199
エロって何、グロって何、というのは、本当に難しい問題で!
例えば私にとってのエロが、他の人にとっては何でもない内容になる。 そんなことは幾らでも有ります。 自分の基準が「普通」であることを信じて疑わない人々には憎しみさえ感じる。
私が綺麗だと思って作った物を、グロに分類されるのに抵抗が有る。 ネット上で時々、人物写真に対して「グロ貼るな」という罵倒を見かけます。 これは、ただそういう罵言なのだけど、でも、やっぱりそういうことだと思うのです。 出産のシーンは感動的な奇跡の光景か、それともエグくて生々しいグロシーンか。 死体だって、生前に親しい人には好意の対象かもしれない。 でも私には、「遺体の写メを撮る」という行為なんて怖いものでしかない。 スカトロは有り得ない、という人でも自分の子供の糞便は汚いとも思っていなかったりする。 ロリコンキモい、と言う前に、それは何歳から、どの時点から判別されるものかを考えて欲しい。 そもそも性行為自体がグロいと思っても「間違い」ではない。
生は、性は、死は、美しいか恐ろしいかおぞましいか。 これを単純に言える言葉はただ一つ、「その人次第」だと思います。 それ以外は全部傲慢かと。
人体を破壊する、それが単純に「グロに決まってる」と言えるのは、やっぱり傲慢だと思う。
私は生理が嫌いで気持ち悪くて、でも女性に生まれたからにはこれが何十年か、定期的に続く。 そこに自分の器官の一つを差しこめる男性には、気持ち悪さを感じる。 自分の内臓に他の生命が宿り、それが排出され、育って大人になる。 そうやってこの自分も周りの人間も生まれてきたのだと思うと、吐き気がする。 これがおかしいと、言われても分からない、分かりたくない、分からなくていい。 乳児に欲情する人の気持ちや、虫に浸かりたい人の気持ちと同じぐらいには。
何がエロくて何がグロくて、どれが犯罪なのかなんて。 分からないよ。
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