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2010/01/08(金)
山犬
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もののけ姫は、辛い。 見るとなんだか後ろめたくて、そわそわしてしまう。 多分、子供時代の自分を裏切った気持ちになるからかな。
御多聞に漏れず、幼少時には環境活動に関心の強い子供でした。 動物が好きで、緑は多い方が良いと思っていて。 人間はあんまり好きじゃなかった。
大人になると変わったのは、好きな人間が多くなったことです。 業の強い、傲慢で活力的な人間だって好きだと感じるようになった。 多分自分も、昔嫌いだったそういう大人になったので。
息をするのも苦しい様な深い緑には、生命の中にいる感動を受けます。 でも、忙しく行き交う大勢の人間にも同じ生命を感じる。 動物は結局皆勝手で、何を期待したってそれは自分の勝手に過ぎないと学びました。
今だって、人間がこんなにも勢いを増すのは少し不愉快ですが。 それでもこんな社会でもないと、きっと私は生きていけない。 駆逐というなら、されるべきは自分なのだから切ないです。 意外なほど、まだ自分が善いものでありたいと思っている。
そういうの、嫌いなんだけれど。
それはともかく、肉球や牙や耳や尻尾もがっつり見つめます。 動物好きの好きとケモナーな好きは別だが別では無いんですよね。 可愛い可愛い。 噛みつかれたって、アレルギーでしにそうになったって、纏わりつかれて痣だらけになったって可愛い。 きっと食い殺された後でも愛おしく思ってしまう。 もう、本能なんじゃないかな。
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