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2009/07/03(金)
花見の夢
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何度か見たことのある夢があります。 そんなに珍しくも無い内容だけれど。
満天の桜の大木が、延々と続く場所です。 あんまり木が大きいので、空が全部桃色の雲に覆われているように見えます。 そこには沢山の人がいて、「お花見」をしているのです。 でも、桜の色は少しおかしい。 薄い桃色に赤いフィルターがかかったように見える。 質感もなんだかざらっとしているような。 それは、桃色の花弁に一枚一枚細かい赤字が書いてあるからです。 お花見をしている人達からは、時々歓声が上がります。 舞い散る花弁の中に自分の名前を見つけた人がいる時です。 皆が一際盛り上がる中、名前を見つけた人は縄を輪にします。 それに首を入れると、盛り上がりも最高潮で、本人も楽しそうに手を振ったりします。 そして、皆の歓声とともに首をつります。 一度下がった縄は、急にゴムになったようにぐんと上へ引かれます。 人々はわっと沸き立ち、また宴会を続けます。 遥か上方では、桃色の雲に頭だけ隠れた状態で死体がぶら下がっているのです。 だから上の方を注意深く見ると、沢山の人の身体とぶら下がる足が見えます。 彼らは本当は死んでいないのかもしれません。 桃色の雲に頭を突っ込んで幸せなのかもしれません。 でも、私はそれが結構怖いと思って見ています。 彼らが皆、死ぬ為に延々と宴会を続けているのが怖いのです。 死体の下で、楽しそうにしているのが怖いのです。 それが少し羨ましいのが、生理的に気持ち悪いのです。
私の精神は少し不健康なようだ。 でも、目が覚めて悪い気分を忘れると、記憶に残った光景は綺麗。 だからあんまり嫌ではない。
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