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2009/07/20(月) 主観の壁
今更だけれど、追悼番組を見たので。
ポップの王様には哀悼を。
ピュアでセンシティブなどと言われていると、本当にそう見える。
才能の素晴らしさと、その重量を悼む。

「Bad」や「Black or White」の歌詞を、初めて和訳で見た時には衝撃だった。
善悪とか、人種とか、そういうことが歌われているのだとは知らなかった。
きっと、際限なく続き付き纏う色々に、この人はうんざりしているのだと思った。
明るい曲に怒りが含まれているのが、格好良いと思った。

整形やら何やらについては、諸説あるんだろう。
でも、単純に「黒人を止めたかったのだろう」と言われるのは腹が立つ。
彼が何を望んでいたのかは、彼にしか語れないことだ。
そして本人は、ちゃんと自分のことを話している。
病気で起きたことでも、内面で起きたことでも、それは本人のこと。
白くなりたかったかもしれない。
黒をやめたかったかもしれない。
生まれた時と違うものを得たかったのかもしれない。
被差別の意識は変えたかっただけなのかもしれない。
自分の理想形を追い求めた結果かもしれない。
ただ、なるようになってしまっただけかもしれない。
そんなの、誰でも持っていることで、そして誰にも思い通りにはなり難い。
とにかく、軽く「黒人だからコンプレックスがあったんだろう」なんて言うのは、腹が立つ。

私は黄色人種に生まれて良かったと思っている。
自他差し置いても、黄色人種が特に好きだ。
それが、自分がそうだからか、別の理由からかは、私にだって分からない。
肌を白くする人もいれば黒くする人もいる。
世の中には本気で緑や赤や紫になりたい人だっている。
トカゲになりたくて皮膚一面に鱗のタトゥーを入れる。
ピューマになりたくて半裸で生活する。
そういう人々に対して、他人が「あれは」と解説したがるのはいい。
でも、憐れむべきでは、決してないと思う。

「その人種に生まれて可哀想」
「その性別に生まれて可哀想」
「その顔に生まれて可哀想」
「その過程に生まれて可哀想」
そういう言葉を当然の哀れみとし受け取れるようには、きっと一生ならない。
本人が嘆かないものに同情なんてされたくないし、自分でも決してしたくない。
何を嘆くのも何を誇るのも、世から外れた何を望むのも、私の自由。
選択権こそが権利の基礎だと、思う。
 


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