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2009/04/16(木)
突発性の英雄譚
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phantom〜は正直邪鬼眼過ぎてみる気を失いました。 しかしザムドはグロさが好みなので少々見てみたい。 映像としてのグロさではない。 テーマの重さとか、ジブリと言われてるような世界観とか。 人はそれぞれ様々な見方を持ち、異なる価値観を持つ。 そんなテーマは各所で扱われ、文学や演劇にもなっているだろう。 けれどこれをアニメという形で放送するのは、また何となくグロテスクで良い。 キャラクターではなく、戦争という形で作品を見れるといつも楽しい。
人間は動物なので、自分の為に他を犠牲にするのが当然。 でも‘正しく’考えれば、自分達のしていることは必ずおかしい。 絶対に、残酷としか呼べない。 そう人間は‘残酷’を定義したのだし。 それを悲しんだり苦しんだりして厭うのは自分達の作った文化だ。 動物や今まさに闘っている敵国に対しては距離があるからそう感じない。 けれど創作の形で目にしてしまえば、主観は幾つでも持ててしまう。
日本は平和だ。 異常なほどの穏やかさ、もはや民族の特殊性としか思えない。 この麻痺を特有の文化だと思うし、それを愛している。 けれど他の国の、アニメを愛するような人々が、これを見るのはどうなのかな。 興味がある。 戦争をしている国の人は、この世に何人いるのだろう。
ナウシカは、原作で読んだら泣きたくなってしまった。 最後まで考えて、結論するとすればこれしか無いのだろうなと。 そう、いつも思ってはいるけれど、私自身が酷く濁っているので。 だから、同じ結論でもこうも激しく美しく示されたら、悲しい。 もう私などいらなくなってしまうし、それが心から嬉しいから。 だから、悲しい。
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