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2008/08/28(木)
言語陶酔
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天使の骨、という言葉を思い出した。 どこでだか忘れてしまったのだけれど、ネットで目にした。 酩酊する。
アルコールに酔うと、頭の芯が冷える。 コントロールが鈍くなって、感覚が薄まる。 意識は特に変わらない。
言葉は、脳をいとも簡単に酔わせてしまうと思う。 絵を目にするのも、音楽を聴くのも似た効果があるけれど。 言葉は、特に思い浮かべる実物の無い言葉は、美しい。 脳の奥深くからじんわりと、酔いが広まる。 深い部分に沁み込む錯覚を覚える。
官能的な気分は絵で見るよりも、実際の感覚からの方が受容し易い。 でも、言葉の簡単さと奥深さには驚く。 自分の脳の普段疑っている性能を信じる。 妄想や空想と言う物は、なんという単純さで現実を超えてしまうのか。 それは私がまだ、きちんと美しい現実を感知出来ていないというだけの未熟だけれど。
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