|
2008/08/23(土)
無何有郷
|
|
|
誰と別れる時にでも、寂しさは有る。 同時に全く無くもある。
普通は、また会えると、思うのかもしれない。 でも自分にはその保障が信じられなくて、いつも最後の別れの様に思う。 愛情に似た感情が、過剰で脆弱で歪んでいるんだと思う。 そうでも考えないとやっていられない。 だって、友達にも恋人より重い執着を押しつけてしまうから。
全く無いとも言えるのは、別れの時で無くても寂寥が落ちてくることはあるから。 不意の孤独感は発作のようなもので、もう逃げられないと覚悟した。 それを不幸だとは思わない。 けれど苦しみだとは思っている。 孤独感よりも寂寥の方が沁みる。 胸の奥に冷たく鋭いものが押し込まれる。 それが重たく膨らんで、肺を押しつぶそうとする。 痛いとは思うけれど、痛いのは嫌いじゃない。 駄目な自分をヒトでいさせてくれるものだと思う。
何にせよ、どんな欲も願望も、満たせるのは自分だけだと思う。 そう思っているから、人を過剰なまでに好きになれる。 私は性根が無責任で、浅ましい。
|
|
|