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2008/08/21(木)
秘密基地
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女装ラウンジ。 「R's」 http://sappphire-reiko.web.infoseek.co.jp/page002.html 好きなことを出来る自分を幸せに思う。 少なくとも何を着ようと滅多なことでは非難されない。 男物を着ていても奇異の目で見られることも少ない。
女装と言う言葉には、性的な意味での倒錯的なものを感じる。 でもそれ以上に、拘束としての魅力の気配を感じる。 「何故それが秘匿されるのか」という背景の重々しさと馬鹿らしさ。 文化や人の目、社会と言うものの拘束は、鬱陶しく、魅力的。
束縛があるからこそ自由がある。 鬱屈があるからこそ反抗の心地良さが喜悦にもなる。 何の規制も無い社会には、後ろ暗い楽しさが無いはず。 だって私には、「女装の楽しさ」は味わえない。 やりたいことを阻害されて反抗するのは、楽しみの一つだけれど。 私が大嫌いな可愛らしい服装をする苦労を、誰が評価してくれるんだ。 そして誰が、私の否定するものを否定してくれるんだ。
きっと何時か、誰が何を着ても自由な社会になったとしても。 それでも、「隠れて」何かの装いを楽しむ人がいるだろう。 隠すこと、怯えること、背徳の快感は忘れ得ない。
だからこそ、今のこの時代になっても「女装」を遠ざける神経は嫌い。 もっと暗いものが成り変ってもいいはずなのに。 行き着いた社会を見る為に、世代交代を望みたい。 もう、原始的なタブーなんてものは絶滅の危機にあるんだから。 金銭の絡まない、尊敬と背理が一体になった禁止事項は少ない。 少なくなって、この次に現れるタブーは何だろう。 家族、生命、人格、人権、種族、繁殖。 ヒトの社会の迷走が楽しい。
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