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2008/07/30(水)
白いグロテスク
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夏はグロ向きの季節だと思う。 腐敗や爛熟の連想が脳内に繁茂する。
でも、以前に比べて好む範囲が変化した。 死体は別にグロくないと感じるようになった。 土に還りかけた死体はむしろ、安らか。
エグいというのが、必要になったかもしれない。 昔、過食症にかかっていた。 吐瀉物と、そんなに汚い物を吐く自分の汚さが嫌いだった。 今は別に吐瀉物を平静な目で見られる。 むしろ、正常でない快感の為に喉に指を入れる自分の精神に引いてしまう。
内臓や血や悲鳴が撒き散らされるのも、随分前に飽きてしまった。 真白な手術室で、痛覚も意識もなく損なわれる倫理の方が余程怖い。 エグいし、グロい。
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